さて前回までのオハナシは、確か、バリ島から飛行機に乗って日本に帰ります ! というところまでであった。
そして、空港について飛行機を待っている間に深夜となり、0 時を過ぎた。
前のページにも書いたように、帰りのフライトが夜行なのは良いのだが、出発が深夜 0:50 とかなり遅い。つまり、本来であれば、もう少し早い時間に飛行機に乗り込んで、さっさと寝たいというところなのである。まあしかし、そうはいっても出発の 30 分くらい前には飛行機に乗れるはずである。そして、乗ってさえしまえば、離陸前からもう寝てしまうことはできるはずである。
なので、なるべく早く搭乗できるように、0 時過ぎには、すでにゲート前まできて待っていた。
しかし …
0:20 になっても、何のアナウンスもない。
のみならず、0:25 になっても、0:30 になっても、引き続き何のアナウンスもない …
そして、いよいよこれは何かまずいことがあるのかもしれない、と皆が思い始めた 0:45 に、ようやくアナウンスがあった。そして、ではようやく搭乗か ? と思いきや、アナウンスの内容は 「早く飛行機に乗り込んで寝たい」 という民衆の想いを、実に、あっけなくがっかりさせるものであった。つまりは 「フライトは、遅れます」 というものであった。
変更された新しい出発時間は … とアナウンスが続く。乗客がいっせいに耳をそばだたせる。
「3:25 になります」 という無情なアナウンスである。
なぜだ ? という声が上がり、ざわざわする。
夜だが、天候は悪くない。風は無風である。機体も来ている。というより飛行機は、もうゲートにスタンバイ状態である。しかしそれ以上の説明はない。