写真を趣味とされる皆さまのなかには 「写真機 (カメラ) のほうが写真そのものより好きかもしれない」 という方がおられるかもしれない (自分はそうです)。
「写真機」 という精密機械のメカには、確かにそのような御しがたい魅力がある。
そして、このページでは、本来 「写真機」 の魅力について語りたいのである。しかし 「写真機」 を手にしたらまずやはり写真を撮らないわけにはいかない。というわけで、写真機を語る前に 「写真」 というものも多少考察してみたい。
さて、写真機を買うと、何を撮るか ? という問題に直面する。
… というのは本来は逆のはずだ。
しかし、ついつい、その間違った順番になりやすい。写真機好きの場合は。そして写真を撮影した後、次にそれをどうするか ? という点も問題であると思う。別に自分で満足できる写真ができれば人に見てもらわなくて良いようなものだが、やはり 「人に見てもらう」 というのは、いろいろな意味で重要だと思う。しかし、つまらない写真を見せられる方は、それはそれでけっこう迷惑だったりする。
そこで、次には、人に見せたときにほめられるような写真を意識して、写真撮影における、さまざまなテクニックを身につけたいと思うようになったりする。
しかしそれが問題点への入り口になりがちなのだ。なぜか ?
テクニックのみを見せる写真を量産するようになるのだ。