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CHICAGO, USA
Report No.2


Chicago O'Hare 空港へと到着 …


Story from 6 May 2000

ひきつづきシカゴの話

宿泊しているのは、シカゴ郊外 (電車で 40 分ほど) のディアフィールドという町だが、空港からまずホテルに行き、チェックインして荷物を置いて、そのあと電車でシカゴ市内へと出てきた、というところである。

子供の頃に住んでいたアパートの他、母校となる小学校や、近所にあるよく遊びにいったシカゴ大学 (父の仕事場だった) などを見て回る。小学校では、見覚えのある講堂の建物は残っていたのだが、通っていた校舎は既に取り壊されていた。残念。


シカゴ・レイ・スクール (小学校) 1965 年

上の写真が、昔の写真。左の奥に写っている平屋の低学年用 (当時) 校舎に通っていたのだ。が、下の写真ではそれがなくなっている。

まあ、あまり変わっていないと言えば変わっていないけど …


上の写真と同じ場所で撮影したもの 2000 年

その後、電車に乗って市内中心部に出てダウンタウンの摩天楼を見て回る。


ジョン・ハンコック・センター・ビルからの眺め

続いて、ナチュラルヒストリー・フィールド・ミュージアムへ。メインホールの、大きな二頭のアフリカ象の剥製は見覚えのある姿でそのまま立っていた。が、子ども心にも思い入れの強かったダイノサウルスの化石は、最近購入した別の恐竜の化石に置き換えるため撤去されて今はなし。残念。

ちなみに置き換えられる方の恐竜の化石は、世界最大の T レックス 「スー」 である。

さてシカゴ市内のトリビューンという新聞社の本社ビルであるトリビューン・タワーは、ノートルダム寺院、ケルンの大聖堂、ホワイトハウスなどの有名建築物の 「カケラ」 を壁にはめ込んであるとのことで有名。おもしろそうなので見にいく。

破片といってもせいぜいコブシ大程度の石がいくつかはめ込んである程度かな、と思いつつ見に行ったら、なんと百数十個あり、ひとつひとつが結構大きいのだ。また、変わったところでは 「ギザの大ピラミッド」 「万里の長城」 なんてものもある。ギザのピラミッドの破片などは 70cm くらいある大きなものである。


トリビューン・タワーにはめ込まれたピラミッドの破片

しかし、こんなに大きいのをもってきて私物化してよかったのだろうか ? というのがそぼくな疑問ではある。

話は変わるが、今回泊まったディアフィールドのホテルは、回りには駐車場以外なーんにもないという典型的アメリカン郊外型のホテルなのである。ホテルの回りには店もバス停も駅も何もない。

ホテルのフロントで、シカゴに出るための電車の駅がどこにあるかを聞いてみると 「この道を右に出て、5 分」 とのことである。しかし、注意すべきは、アメリカのこういう場所では、歩いてどこかに行くという発想自体がそもそもないということである。5 分 と言われた場合、当然、それはクルマで 5 分という意味なのだ。それで、フロントにタクシーを呼んでもらって駅まで出て、シカゴ行きの電車に乗ってきたのであった。

で、シカゴ市内を見て回ったあと、帰りは 20:30 発のディアフィールド方面行きの電車に乗ったのである。

と、いうところでハプニング発生 …

なんとディアフィールドのはずの駅で電車をおりたら、ぜんぜん違う駅だったのだ。

地球の歩き方・シカゴ編の、シカゴ近郊鉄道路線表を見ながら窓から駅名を確認し、降りるべきディアフィールド駅のひとつ手前のノースブロックという駅を発車したのを確認して、その次の駅で降りたのだ。

しかし、それが間違いだった。

なんと言うことか、地球の歩き方の路線表にはのっていない駅が 「ノースブロック」 と 「ディアフィールド」 の間にひとつ存在するのだ。

というわけで、夜遅くに、見も知らぬ、アメリカの田舎の駅に降りてしまいました …

無人駅である。ひとっこひとりいない。タクシーなど一台も止まっていない。公衆電話もない。目的のディアフィールド駅であれば、いざとなれば 「クルマで 5 分」 の距離を強引に歩くこともできるのだが、この駅からでは歩ける距離ではなさそうだ。次の電車までは二時間もある。

結局、ずいぶん歩き回ってやっとみつけた公衆電話からタクシーを呼ぶことができたのだが、ホテルに帰ったら夜 11 時。何ともつかれた一日であった。

で、月曜日から金曜日までは毎日仕事なので詳細は省略。

しかし木曜日には、主催者のハカライによる歓迎のミシガン湖ディナー・クルーズがあり、夕方からシカゴ市内へ行くことができた。そしてクルーズ船でミシガン湖上へ …


ミシガン湖にて。これは海ではなく湖だ

それにしてもアメリカ五大湖のひとつ、ミシガン湖は大きい !

実際、上の写真のようにまったく海としか見えない。潮の香りがまったくしないのが、不思議な感じがするほどだ。

ともあれ …

そういうわけで、子供時代をすごした Windy City (風の街) こと、シカゴを超ひさしぶりにじっくり堪能することができた旅でした。


使用撮影機材 : Olympus C-2000Z