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from the World

LONDON, UK
Report No.2


ロンドンのまちかど


Story of 6 December 1999

激辛インド料理に挑戦

ロンドン到着後最初の三日間は、種々の会食が連続して、偶然だが三日連続で中華料理屋へ行くはめになってしまった。そこでその次の日は、中華は避けて、これもある種のロンドンを彩る風景のひとつである数あるインド料理屋へと向かうことにする。ロンドンでは、インド料理レストランがやけに目に付く。やはり旧宗主国とかで、いろいろつながりがあるのだろう。

ちなみに、インド料理屋へと向かうもうひとつの理由は、無茶苦茶に辛い、いわゆる激辛料理が好きなためある。

インド人のウェイターに、辛いモノが好きだけどどのカレーが辛いのか? と聞くと、どのカレーもたいして辛くないとのこと。これは意外。激辛料理のあるお店ではなかったのか、ここは。

しかしよく聞くと、そのインド人の言いたいことは、そもそもカレーごときを激辛料理とは呼ばないでほしいということのようであった。そうではなく、この店には別の超激辛料理がある、と聞き捨てならぬことを言う。「ヴィンダールー」 というのだが、それはどうだ ? とのこと。

そう言われては引き下がれない。一切の妥協を廃し、その 「ヴィンダールー」 のさらにいちばん辛いというやつを頼んだ。

口の中の感覚がなくなり手足がぽかぽかして思考力が麻痺するくらい、極めて心ゆくまで辛く、大いに満足した。ロンドンに行ったら 「ヴィンダールー」 を頼みましょう。


これがその 「ヴィンダールー」。色はかなり赤い


Story of 7-8 December 1999

ロンドンの通になろう

さて、その翌日からは、帰る前の晩まで、そのへんのパブで二晩連続して 「フィッシュ・アンド・チップス」 を食べることになる。

そんなにおいしいのか、それは ? と聞かれると返答に窮する。この食べ物は 「うまい」 とか 「まずい」 とかいうのを超越した、いわばエンギモノなのだ。英国にきた旅人は、滞在中に、必ず一回はフィッシュ・アンド・チップスを食し、深い英国食文化の洗礼を受けなければならないと、ビクトリア王朝の時代から定められているのだから。


これが 「フィッシュ・アンド・チップス」


パブの話が出たところで …

とーとつではあるが、ここからは 「ロンドンの通になろう」 コーナーである。

さて、もしあなたがビールが大好きで、そしてロンドンに来たら、何をおいてもパブに入ってビールを飲もうということになるだろう。そして、どうせパブで飲むなら、観光化された有名どころではなく、小さい街角のパブで、ロンドン子のようにイキに飲みたい、ということになる。というわけで、通っぽく英国パブでビールを飲むための基本を …

・ 店に入る。
・ 案内してくれる人はいないので好きなところに席をとる。
・ あるいは立っていても良い。(その方が通っぽいだろう)
・ カウンターまで行って、中の兄ちゃんに飲み物を頼む。
・ そのとき、何を頼むと通っぽいだろうか ?
・ という方は 「ワン・パイント・オブ・ビター」 と言うとよろしい。
・ すぐ出てくるので飲み物を受け取る。
・ ちなみにビター (という英国ビール) は全く冷やしていない。
・ しかしもちろん、そこで驚いたりしたらぶちこわしである。
・ カウンターの兄ちゃんが何か数字を口走るので、その金額のカネを払う。
・ 聞き取れない場合は、少し多めの金額のお札を渡してお釣りをもらう。
・ 飲み物は自分で席まで持ってくる。
・ 飲む。
・ 次に食べ物を頼む。暖かい食べ物の場合、カウンターで頼んで先にカネを払う。
・ じゃああっちで座っているから、という感じの身振りをして、そのまま席に戻る。
・ ふつうはできたら取りに行くのではなく、持ってきてくれる … はずである。
・ 持ってきてくれると信じて、ちらちらカウンターを見たりせず、悠然と待とう。

なお重要なこととして、以上の全てを可能な限り 「さりげなく」 やること。


さあ行こう。これであなたもパブ名人


さてロンドンへ行ったら、ロンドン・タクシーにも乗る機会もあるだろう。ねんのため、通っぽくロンドン・タクシーに乗るための基本を …

・ 街で流しのタクシーをつかまえよう。
・ まあ基本的には、手をあげれば良い。
・ しかし垂直に手を高くあげるのはいかがなものか。
・ まして必死の形相で背伸びをして手を挙げる、などはもっての他である。
・ 通っぽくロンドン・タクシーに乗るためには、さりげない感じで斜めに手をあげたい。
・ 手は自然に力を抜いた感じで開いて、人差し指だけ少しまっすぐな感じが良い。
・ タクシーが止まったら、ここが重要なのだが、すぐには乗り込まない。
・ 助手席の窓から 「xx まで行きたいんだけど」 と、軽い感じで運転手に話しかける。
・ イエッサー、という感じのことをいうので乗る。
・ ドアは自動では開かない。自分であける。
・ あたりまえのことだが、乗ったらドアは自分でしめる。(つい忘れる)
・ 目的地についたら、カネを払う前に、まず降りる。もしあれば荷物もおろす。
・ 外におり立ってから、窓から車内の運転手に 「サンキュー。ハウマッチ ? 」 と言う。
・ 金額を言うので、カネを払う。チップ 10% くらい。
・ あたりまえのことだが、ドアは勝手にはしまらない。自分でしめる。


女性の方は、こんな雰囲気で … ロンドン・タクシーに通っぽく乗ろう

上と同じく、以上のことをなるべくさりげなくやりたいところである。

ちなみに英国のタクシー運転手は、日本人はタクシーから降りてもドアを閉めないがなぜだろうか ? と不思議に思っているらしい …


9 December 1999

というわけで

いよいよ帰国の日となってしまった。ただし、午前中は多少時間の余裕があり、ヒースロー空港に行く前にロンドン市内を散歩することができた。これぞロンドン ! というところで撮った写真を最後にどうぞ。


使用撮影機材 : Olympus C-2000Z