トップページへ戻る Photographs Leica & Rollei from Europe from the World Who is the photographer?

from the World

ADELAIDE, Australia
Report No.1


シドニーに向かう機内から見た美しい夕陽


Story of 8 May 2016

南オーストラリアへ出発

オーストラリアのアデレードというところで Aus MedTech という医療機器の安全性に関する会議に参加させていただきました。これは、その会議における有益な情報をいっさい排除し、まったく役に立たない取るに足らぬエポックのみを厳選し、写真つきでまとめたレポートとなります。

まあつまりは、オーストラリアの方から、上記の会議にご招待していただけることになったのだ。そのため、費用先方もちでオーストラリア旅行 … いや出張に行くことになった。ちなみに 「アデレード」 はオーストラリアの南海岸沿いにあり、南オーストラリア地方の中心となる都市である。

というわけでまず、航空券の手配をすることになる。今回の移動は、まずカンタス航空でシドニーへと飛び、シドニーでアデレード行きに乗り換えるというものとなった。

航空券手配の際、国際線の飛行機の座席について 「窓側派」 という人と 「通路側派」 という人がいると思われる。

この選択にはもちろん一長一短ある。

まあ写真好きとの視点からは、飛行機の窓から見える空の上からの眺望がなにものにも代えがたいのはたしかだ。今回は特に、シドニー到着直前に飛行機でシドニーの市街の中心部が、非常にキレイに一望のもとに見えたのだ。


シドニー中心部を空から眺める

しかし窓際派は、それ以外の点ではやはり苦難が多い。

例えば、エコノミーの三人掛けの席では、通路側の二人が熟睡していると、窓際の席からトイレに行くのが困難である。

体を伸ばすために通路を散歩したりすることもできない。

コンパートメントに置いた荷物からモノを取ることができないことも、地味に痛い点である。座席で使う可能性のあるもの (カメラもそのひとつだ) はすべて、前の背もたれのポケットか、足元に置いておく必要があるためだ。つまりその分、足元や座席周辺のスペースが狭くなるのだ。

というわけで、窮屈な狭い場所でトイレをがまんして、シドニーへと向かうのである。しかしそれでも、上のような美しい眺望を写真に撮ることには代えられないと思う。

そういうわけで、まずは、シドニーへ。


Story of 9 May 2016, am

ようやく現地に到着

さて、シドニーへと到着。

国際線ターミナルから国内線ターミナルに移動して、次に、アデレードへ行く飛行機に乗るのである。

さて、前日の話の続きだが、やはり、誰にとっても望ましいのは、エコノミーであっても、三人掛けの座席を自分ひとりで占有できることであろう。つまり、通路から窓まで自分ひとりで、となりにも、となりのとなりにも、誰もいないという状態である。これは、野球のメジャー・リーガーの米国国内の航空機での移動の際の基本パターンだと聞いたことがある。満席のビジネスクラスよりも、おそらくはむしろ楽であろう。

実は、そのような、淡い期待に応えるかのように、このフライトでは、自分の周りに空席が多くて三人掛けの椅子に自分ひとりという状態になりそうだったのだ。

これはラッキー !

と思ったら …

出発間際ぎりぎりになって、ジャージを着た若い人たちのグループがどやどやと大勢乗り込んできた。そして、いきなり、自分の周りの全ての空席をすきまなく埋め尽くしてしまった。全員若くて、また何かの理由で全員テンションが高いので、ずっと大きな声で周囲でしゃべリ続ける。まあ短時間のフライトだし、ガマンするしかないのだが。

しかし。

アデレード到着の際、機長よりアナウンスがあり …

「今日はこのフライトに、南オーストラリア州代表のテニスチームが搭乗しています ! 」

つづけて …

「そしてそれは、昨日までシドニーで開催されていたオーストラリア国内選手権で、なんと優勝したチームです。」

とのこと。そして …

「皆さん、代表チームに大きな拍手を ! 」

もちろん機内乗客全員大拍手 !


となりの席の南オーストラリア代表テニス選手

となりにいるのが、それがつまり代表選手なのであった。


Story of 9 May 2016, pm

オーストラリアはラグビーの本場

さて、アデレードにつく。そしてまずは、空いた時間にホテルの近くを散歩してみることにする。


まずは、アデレード市内を散策する

すると、やけに大勢の人が一方向に歩いていることに気付く。また、人々の服装に特徴がある。青い服を着た人が多い。服だけでなく、さまざまな青いグッズを身にまとっている人もいる。

しかしよく見ると、違う色に身をかためた人たちもいる。

アイドルのコンサートに集まるファンだろうか ? いや違う違う。ももいろクローバーのような色分けのアイドルグループが、ここアデレードにいるわけがない。

そのようなみなさんについてしばし歩いて行くことにする。すると、かなたに、スタジアムが見えてきた。つまり、みなさん、地元のスポーツ・チームのサポーターで、そのシンボルカラーが青ということのようである。


スタジアムに青い服のサポが歩いていくところ

サッカーか ?

ならば見に行こうかな ? と思ったのだが、どうも違うようだ。ラグビーのようだ。ここは、ドイツやブラジルではない。オーストラリアである。まあしかし、ラグビーでも良いから見ようかな ? とも思ったのだが …

実は、日本のラグビーの知識では、オーストラリアのラグビーを観戦し、そのプレーぶり適切に理解することは難しいのだ。

滞在中に現地の方に詳細を聞いたところでは、ラグビーには三種類あるそうだ。まず日本でも、いわゆる 「ラグビー」 として知られているラグビー競技。これは、もちろんオーストラリアにもあるが、意外なことに国内での人気は決して高くないらしい。

特に 「見る競技」 としては。

人気のあるのは、プロのリーグでプレイされる、日本のラグビーとはまったく違うルールのラグビー。スピーディな展開で、エンタテインメント性の高い競技のようである。

また、地域によっては、さらにそれよりもオーストラリアン・ルールという別のラグビー競技のほうが人気があるらしい。

ということを現地の方に教えていただいた。なので、どのようなルールかわからない。たぶん日本のラグビーとは違う競技だろう。結局、観戦にはいかず。

というところで Report No.2 へと続く …