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BARCELONA, SPAIN
Report No.1


バルセロナにて


Story of 12-13 October 2001

厳戒の中バルセロナへ

今回は、バルセロナの旅日記。これは、その旅行中に得られた有益な情報をいっさい排除し、役に立たない情報のみを厳選し、写真つきでまとめたレポートとなります。

* * *

しかし …

ここのところ、海外へ行くために飛行機に乗ること自体、ややためらわざるを得ない状況ではある。いまは 2001年 10月。ニューヨーク・ワールド・トレード・センターのテロ事件から、まだ一ヶ月という時期なのだ。世界中の空港は、超完全厳戒体制である。まあ、空港や飛行機がすいてそうなのだけは救いかな ? と思いつつも成田空港に向かうのであった。空港に誰もいなかったら、それはそれでまた怖いけれど。

さて飛行機のハナシが続く。

最近、航空会社がハイジャック防止のため、機内食のときに使うナイフを、すべてプラスチック製に変更した。(後記: いまはまた金属製に戻ったようです)

で、まあそんなこことはエコノミー席の住人にとってはどうでもは良い気がする。もともとエコノミー用の食事は、ナイフが金属製だろうがプラスチック製だろうが、そんなことを論ずる以前のシロモノだからだ。

しかし同じ飛行機のなかのはずなのに、ファーストクラスの食事はぜんぜんそういうものではない (らしい。見たことないが、たぶんそうだ)。

ファーストクラスの食事は食事であって、きっとゴージャスなディナーの雰囲気を出したテーブルで食事をするのだ (らしい。見たことないが、たぶんそうだ)。ウェイターよろしくスチュワードがきて、レストランと同じようにワイングラスや水を飲むグラス、そしてお皿を並べるのである。そして、ぴかぴかに輝くステンレス製のスプーンも。

そしてその隣に、そう、ぺらぺらのプラスチック製のナイフとフォークを並べるのである。それも前菜用とメイン用と、二本ずつ。

これは結構、笑えるらしい。見てみたい。見るためにはかなりの出費が必要だが。

まあしかし、こちらはエコノミー席だ。ぺなぺなのプラスチック製のナイフとフォークで食事をしているあいだにも、飛行機はバルセロナへと向かいつつあるのである。


バルセロナ市内のもよう。サンツ駅のタテモノ

バルセロナ空港へ到着。空港駅から電車で市内へ出て、バルセロナ・サンツ駅前へと移動。そして駅前のエキスポホテルというホテルに入るのである。


Story of 14-16 October 2001

会議場は超高級ホテル !

さて、到着の翌朝。

今回の会議は 「ホテル・レイ・フアン・カルロスT」 という超高級ホテルで開催されたのである。ホテルで会議をする場合、一般的にはそのホテルに泊まるのだが (参加メンバーが同じホテルだと何かと都合が良いので)、バルセロナのホテルリストを見たところ、このホテル、何と 「スーパー五つ星」 のグレードなのだった。


これが超高級ホテル。朝日に輝く☆☆☆☆☆

ついでに言うとバルセロナにあるホテルの中で 「スーパー五つ星」 のグレードを誇るのは、ただの2つしかないのである。

と言うわけで、今回は会議場のあるホテルは敬遠し、別のもっと安いホテルから通勤したのであった。

しかしこのホテル、中に入ってみるとやはり、うむとうなるような高級ホテルである。そしてそのような世界中の超高級ホテルに共通する、ある困った点がある。

それは何か ? そう、何もかもが高いのだ。

会議の初日の昼休みに早速そのモンダイに直面するのである。会議のセクレタリーのヒトが言うには、え〜昼食のアレンジは特にありませんので、各自で昼食をとってください。ホテルのどこそこにレストランがあります。ただし、ヒトコトつけくわえますと …

「ランチは 4500 ペセタです」

とのこと。

スペインの 1 ペセタは 1 円という感覚である。だとすると 4500 円 の昼食。それに飲み物が別料金だとすると 5000 円オーバーとなってしまう。どんなゴチソウだろうが、いくら美味しかろうが 5000 円では …

結局、ホテルの外へ出て、もっと手頃なレストランを見つけようということになった。

しかしそれがまた、ホテルの周辺にレストランが全くないのだ。15 分ほど歩いて、ようやくいくつかのレストランを見つけることができた。相場は、700 〜 2000 ペセタくらいのようである。


これが、ようやく見つけたスペイン大衆レストラン

まあそういうわけで。

ホテルの外に出てしばらく歩いたところにある大衆的な地元民向けのレストランにやってきた。なんとか会議期間中のヒルメシを安くすませることができそうな状況である。しかし、実はそこで、別の大きな問題が発生した。

それはなにか ?

というところで Report No.2 へつづく …