Chengdu とかいうところに行くことになった。
行くことになったのは良いが、Chengdu とはどこか ? という疑問に直面する。調べなくては、と思いつつ放っておくうちに、やや準備の手順が遅れてしまったことは否めない。
いよいよ出発直前に調べたら、チベットへの旅のベースキャンプ的な位置づけになる都市とのことである。では奥地の中小都市か ? と思ったら、何と人口 800 万人。中国はスケールが違う。地理的には四川省。パンダの飼育地としても有名。そして、漢字で書くと 「成都」 である。
「成都」 なら知っている。いや何かで見た程度だが。
その成都の国際会議場で大きな国際会議があり、参加することになったのである。
なお航空機の直行便はなく、まず北京に飛び、国内線で成都に向かわなければならない。乗るべき中国国際航空便は朝 9 時成田出発である。それに乗るためには、朝 7 時には成田空港につくようにしなければならない。超早起きして家を出るのであった。
というわけで、成田空港から北京を経由して、中国・成都の国際空港に到着する。
今回のホテルは成都市内のホリディ・インである。
さて、成都国際空港の到着ロビーから出たところでタクシーに乗り込む。タクシー運転手がメーターを倒して空港出口に向けて走り出す。そして 「行き先は ? 」 という雰囲気のことをいうので 「ホリディ・イン」 と言ったのだ。しかし、これがまるで通じない。通じないといったら通じない。仕方ないので HOLIDAY INN というホテル名と住所が英語で書いてある紙を渡したが、それもまるで通じない。通じないといったら通じない。
信じがたいことだが、成都国際空港に出入りするタクシーの運転手なのに 「ホリディ・イン ? いったい何 ? 聞いたことないぞ」 という態度である。
そういう誤解ぶくみの局面での中国人は一般にけっこう刺々しい雰囲気になるので、知らないウチに何かまずいことをしてしまい、激怒した運転手にいやがらせをされているのではないかと密かに心配したが、そういうことではないらしい。
つまり 「翻訳」 しなければいけなかったのだ。
全く知らなかったのだが、ホテル名の HOLIDAY INN は、日本人が日本語で話すときも 「ホリディ・イン」 である。が、中国では違うのである。中国語の、違う名前で呼ばなければならない。即ち、HOLIDAY INN というのは、固有名詞ではあるが、英語でもある。なので、中国語に翻訳をしなければならないのである。つまり、中国では、外国資本のホテルは、中国語 (下記参照) に翻訳した名称になっているのである。
例えば HOLIDAY は 「暇日」 とかに訳す。それを正しく中国語として読んだ読み方で申し述べないと通じないのだ。