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from the World

DALLAS, USA
Report No.1


米国に向かうフライト中。アクアラインと富士山が見えた


Story of 6 November 2017

アメリカへのフライトが …

今回の目的地はアメリカ合衆国、テキサス州はダラスという都市で、食品安全性に関する国際会議に参加させていただいたのである (そしてこれは、その会議における有益な情報をいっさい排除し、まったく役に立たない、取るに足らぬエポックのみを厳選し、写真つきでまとめたレポートとなります)。

さて …

今回、利用した航空機はデルタ航空である。まず、羽田空港からミネアポリスへ行き、そこでダラス行きに乗り換える予定である。その中継地、ミネアポリスでの乗継時間は 150 分ほどあるはずだった。

しかし …

羽田空港で自動機械でのチェックインをした際に出てきたボーディングパスを見ると、ミネアポリスからダラス行きのフライトの時間が変更されている。なぜか 60 分早い出発時間に変わっているのだ。そして、さらに悪いことには、羽田空港からミネアポリスへのフライトの到着が 30 分遅れてしまったのである。

つまり、乗継時間 150 分のはずが 60 分になってしまったのだ。

さらに …

米国に到着後、まずは入国審査がある。そこには列がある。次に、国内便への乗り換えのためのセキュリティチェックがある。そこにも列がある。それらもろもろから解放されたときには、乗継時間は残 20 分 ! である。

さらにそして、いま自分がいるのはコンコース E、搭乗ゲートはコンコース C である。

即ち、誰がなんと言おうが、いますぐにコンコース C に向かって、全力ダッシュするしかない ! という状況になってしまっているのであった。そして … ようやく乗継便の搭乗ゲートに到着したのは出発時間の 13 分前であった。


ダラス空港で撮影

しかし …

駆け付けた搭乗ゲートは、なぜかとてものんびりしているように見える。飛行機に乗ろうとしている人もいない。そして、ゲートの表示を見る。すると、あらら 「出発遅延」 というサインが …

ゲートの係員に 「お、おくれてるんですか ?」 と聞く。すると 「はい、90 分ほど、遅れます」 という回答。おもわず力が抜ける事態である。「この空港への到着便が遅れたので、間に合うように、いま走ってきたのですが」 と言うと …

その女性係員が、にっこり笑って

「コングラチュレーション ! 間に合いましたね ! 」

ああそれは前向きな考え方だ。なるほど。確かに間に合った。出発時間の 103 分前にゲートに到着したのだから。

そういうわけでダラス空港へ。


Story of 6 November 2017

ホテルの部屋に入れない

さて、ダラス空港に到着。空港から市内中心部までは、タクシーに乗ると $50 くらいかかるのだが、わずか $2.50 の公共交通機関であるトラムがある。そのトラムに乗って市内への向かう。

ホテルは、トラムの駅から徒歩圏内のはずだ。

ちなみに 「国際会議あるある」 として、国際会議が開催されるホテルが超一流で高すぎて泊まれないというものがある。完全に予算オーバーなのだ。そういうときは、会議場から比較的容易に移動できる場所にある安めの値段のホテルをネットで探してブッキングするということになる。

そして予約したのは、純粋なホテルというよりアパートメント的な形式のホテルのようであった …

さて、トラムを降りて、ホテルのあるはずの住所に到着。

しかし、ホ、ホテルがない !

♪ ホ、ホ、ホテルがない ♪

とかいっているばあいではない。

目の前ににあるのは単なる 「高層マンション」 である。

どうも、そのマンションのある部屋に宿泊できるというような予約をしたらしい。と、いうことまでは想像がついた。しかし 「フロント」 のようなものがない。つまり誰もいない。ふつうのマンションだからあたりまえなのだが。そしてそれ以前に、まずはマンションのオートロックの玄関の中に入れないのである。

途方にくれるとはこのことだ。

ホテル ? の電話番号はあるので、そこに電話をしてみる。すると、カスタマーサービスデスクという人が出た。

カスタマーサービスデスクの人がいうには 「インストラクションのメールを送ってありますよね。それを見てください」 とのこと。

つまり、事前に宿泊方法についてのメールをもらうはずのようである。

しかし、そんなメールはもらっていない。そう言うと、ちょっと待ってくださいね、と軽い感じの反応である。そして、その直後、インストラクションのメールが、スマホに到着。

それを読んでようやく状況が把握できた。ネットで予約したそのホテル ? は、ふつうの高層マンションの数部屋のオーナーの会社である。その部屋を個別に、有料でゲストに貸しているというわけだ。

まず、マンションの玄関に入るための暗証番号が必要だが、それは、メールに記載されていた。さらに、部屋の番号が書かれている。そして、その部屋の前にあるはずのキーボックスを開けるための暗唱番号が書いてあるのである。暗証番号で玄関を開けて中に入り、別の暗証番号で、自分が泊まるはずの部屋の前のキーボックスを開けてカギを入手し、部屋に入るシステムなのだった。

さて、そういうわけで部屋の前までは行くことができた。ちなみに部屋は 27 階。しかし、そこで、新たな問題に直面。

暗証番号を入力しても、キーボックスが開かない …

またまたカスタマーサービスデスクというところに電話をする。要領を得ない反応である。しかし要領を得ない議論をしながらキーボックスをいじっていたら、ふいに 「がちゃん」 とあいた。理由不明だが、システムで遠隔操作されたのかもしれない。

そして、そういうわけで、ようやくチェックイン (これを、チェックインというなら)。

中に入ると、そこは、まごうことなきマンションの一部屋だった。リビングとベッドルームがある。バスルームとキッチンがある。そしてフルセットの調理器具がある。


これが、そのキッチンのようす

しかし …

次の疑問に直面する。あるはずの無料の Wifi がない。それでは PC をネットにつなげないではないか。そこで、先ほどのメールでのインストラクションを見ると 「Wifi の情報はモデム上の表示をみてください」 と書いてある。

そのようなものが、ないのだ。

そこで、部屋番号を添えて「Wifi の ID と Password がわかりません」と、カスタマーサービスデスクにスマホでメールを出してみる。すると、すぐに回答があった。しかし、そのメールの文面は

「Wifi の情報はモデム上の表示をみてください」

というもの …

そのようなものは、ない。

まあしかし、気を取り直して部屋中を捜索すると 「冷蔵庫」 に貼ってある小さい紙を発見。そこには、手書きで読みづらいが、Wifi の ID と Password らしいものが書かれてる。そして、実際にそれは、試してみると Wifi の ID と Password であることが判明した。

ということは。

一見して冷蔵庫にしか見えない、その大きな装置が、実は巨大なモデムだったというだろう(おい)。

ちなみに上の写真の、流しの右側にそれが見えます。

そしてそれは、冷蔵庫としても完璧に機能しているようだ。つまり、なんと、完璧な冷蔵庫機能を兼ね備えた超大型モデムなのである(ちがうぞ)。

というわけで、PC をネットにつなくことができた。

そしてようやく落ち着いてリビングのソファにすわり、部屋の使い方のインストラクションを、スマホの小さい画面ではなく PC の広い画面でを読み進めることができるという状況になった。そもそも Wifi を探していたのは、それが目的だったのだ。


これがの室内の様子。まったく、高層マンションだ

すると …

「使った皿は自分で洗うように」 とか、書いてある。うむ。そのくらいはまあいいだろう。キッチンに自動食器洗いマシンがあるので、それを使えということだ。

さらに 「ゴミは、袋につめてビルのゴミ出し場に出しなさい」 と書いてある。これは、なかなか斬新なコンセプトだと思う。もしこれがホテルならば。そして、そのビル特有のゴミ出しの方法が、ていねいに記載されている …

しかし部屋はとても広い。そこは、ふつうのホテルよりもぜんぜん良い。調理設備も万全である。包丁や調理ナイフはなんと 12 本セットだ。さらに専用の全自動洗濯機と乾燥機がある。電気掃除機を含む掃除道具セットも完備しているし、トイレの掃除道具まである (もちろん掃除しなかったけど)。

滞在中は、洗濯も清掃もすべて自分でやれというシステムだ。

まあ、これは気楽ではある。自炊もできる。わざわざレストランに行く必要もない。まあ普通の人は海外旅行中は、なにかおいしいものやめずらしいレストランを探しに街に出ていくものなのかもしれないが。

節約になったのは確かである。


キッチンには、なんと 12 本の包丁、ナイフのセットが !

というところで Report No.2 へと続く …