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TAIPEI, TAIWAN
Report No.1


台湾の行政院衛生署 (厚生省) にて


Story of 14 September 2008

台風のなか台湾へ

台湾における医薬品や医療機器の政府関連組織が主催するイベントに参加させていただくだけでなく、多少の発表をすることになりました。

ということで、さっそうと台北に飛ぶ …

はずだったのだ。が、しかし、そうは問屋がおろさなかった。

このシリーズの旅は、そうは問屋がおろさないというフレーズが多い。つまり物事がうまく運ばないことが多い。しかし今回は、冒頭からいきなりトラブル発生である。

即ち、台風 13 号の直撃を受けたのである。

大型で強風の台風 13 号が、まさに出発当日の朝、東京ではなく台湾の方を直撃したのである。しかし朝、出発前にインターネットで成田からのフライトの状況を調べたところでは、乗るべき飛行機は、いちおう飛ぶ予定になっていた。そこで、とりあえず、予定通り朝の成田エクスプレスにのって成田空港に行ったのであった。

しかし、成田空港についてみると、やはりというか、台北行きのフライトは 「天候調査中」 の表示である。チェックインも止まっている。次の情報を待ちなさいという指示もある。なんとも予断を許さない雰囲気である。


成田空港で。まずい状況だ …

そして、チェックインカウンターのあたりで待つこと一時間 …

その乗るべきフライトは 「遅延」 になった。

そして、さらにチェックインカウンターのあたりで待つこと一時間 …「欠航」 になってしまったのだ。

もう、かなりの時間フライトを待っている一同の前でそのような発表があり 「せっかく連休を取って成田空港まで来たのに、飛行機が飛ばないってどういうこと ? 」 とお怒りになる方まであらわれる状況である。

もちろん、人ごとではない。

その翌日、台北で、そのためにお集まりになっている 100 人ほどの皆様の前で話をすることになっているのだ。それに間に合うように台北に到着したいのだが、かなり難しい状態となってしまった。ちなみにその夜、もう一つ台北行きの便はあるが、すでに満席でブッキングできない。空席待ちという手もあるが、その便も欠航の可能性が高いということだ。そして、翌日の朝の便もすでに満席という、非常に困った状況になってしまったのである。

しかしそこで、救いの神が現れた。この日の台北便の欠航を受けて、翌日午前中に臨時便が出ることになった。まだ空席はある。そして、その臨時便に乗れば、台北国際空港に 12:30 に到着し、なんとか午後の早い時間に台北入りできそうである。

という状況であるということを、台湾側主催者の携帯に電話して説明して、相談してみる。

台湾側からの指示は明快であった。「遅れても何でも、とにかく来てくれ」 ということである。いずれにしてもイベントは明日である。しかも、今日が日曜日である。イベントは中止できない。プログラムを調整しながらなんとか時間をつないで待つしかない。それでも、イベント終了時までに来れなかったときは … まあ、その時はその時ということにしよう、とのことである。

というあたりで、その日は、もはややることがなくなってしまった。

成田空港にいても仕方ない。再び成田エクスプレスに乗って家に帰るのであった。

つまりここまでの話はこういうことだ …

前日現地入りのはずが一日移動が遅れて、イベント当日に台北国際空港到着後、そのまま会場に直行という、強行かつ綱渡り的な旅行日程に変更されたわけだ。いろいろな心配点がある。まずイベントの進行面。プログラムを入れ替えて、何とかいろいろつないで対応するというが、今から本当にそんなことができるのだろうか ? 次に、明日のフライトは本当に飛ぶのだろうか ? 明日も台風の影響で強風ということだ。飛ぶとしても、もしフライトが遅れるようなことがあると、かなりやばい状況になりそうである。

そこで、その日の夜、台北空港到着時のロスタイムだけでも短縮することにした。つまり、荷物を航空会社に預けなくても良いように、ハンドキャリーで全て飛行機に持ち込める量まで荷物を減らずことにしたのである。一旦つめた荷物をどんどんバッグから出す。そして、その影響で今回は持参する撮影機材も大幅に削減されてしまった。


Story of 15 September 2008

なかなか台湾につかない

さてその翌日、15 日の朝である。

朝、成田空港に行き、台湾に向かう飛行機のチェックインをする。この日も、定刻出発とは行かず、30 分遅れとなる。しかしそうは言っても何とか成田を飛び立つことができた。そして 3 時間後、台風の影響でまだかなり強めの風が残るなか、台北空港に着陸。しかしすでに 30 分の遅れである。イベントはもうとっくに始まっている。

空港の到着ロビーに出るとピックアップする人が待ち構えていて、そのままクルマに乗せられて会場に直行。

その間、イベントの方はプログラムを変更して対応していた。別の発表者が、順番を変えて先に登場して、きわめてゆっくりと話をして、その後、質疑応答を長々とやったそうである。そのあと、かなり長い時間、休憩になっていたという状況であった。

ようやくクルマで会場に到着したら、プレゼンに使う PC はもう会場の備品がセットしてあり、自分のプレゼンのスライドがスクリーンに写っている状況である。お客さんを見ると、ずいぶん待った〜、という雰囲気がみなぎっている。それで着くなり、いきなり檀上に立っての講演となった。迎えにきた人がクルマの中から携帯で、今どのへんだからあとどのくらいで着くと時々刻々連絡したため、それに合わせて準備だけは万端整っていたのである。

どうにも調子がでないが、仕方ない。

そのような感じで、まあ何とかイベントの方は無事、終わったのである。

さてそこでようやく、ホテルに向かう。ホテルについてみると、今回は台湾の行政関連のプロジェクトでのご招待のせいか、超豪華である。ホテル内のレストランで主催者の方と、これも超豪華な夕食を食べたあと、広い部屋でゆっくり休むのである。


台北の超豪華ホテルにて


Story of 16 September 2008

「市長官邸」 に招待 ?

さて 16 日。

この日は、台湾厚生省 (現地での呼び方は、行政院衛生署) との会議などの予定。

なおちなみに、予定が一日減ったので二泊三日の旅である。これが二日め、その翌朝は日本帰国という日程で、台北市内の観光はほとんどできない。台北市内には 「中正紀念堂」 という、非常に大きな純白の中国様式建造物があり、遠くから見ても気になる存在であるが、行くヒマはない。

しかし …

その日、台湾厚生省へ行き 11 階にある会議室の窓からふと外をみると、目の前にあるのは、何とその 「中正紀念堂」 なのである。

台湾厚生省のお役人の方に 「ここから、外の写真を撮ってもよろしいでしょうか ? 」 と聞いてみたところ 「どうぞどうぞ」 とのこと。それで、純白の 「中正紀念堂」 を、隣接するビルの 11 階の窓から見るという構図の写真が撮れたわけである。

下の写真が台湾行政院衛生署の会議室から撮影したものである。なかなかこのアングルの写真は撮れないであろう。


「中正紀念堂」 を真正面から見下ろす。台湾行政院衛生署の会議室から

この日は、その後、「市長官邸」 で昼食を食べる。

ものすごい VIP 待遇のようだが、そういうわけではない。

つまり、台北には 「市長官邸」 というレストランがあるのだ。つまり、以前は市長官邸だった建物だったのが、いまは誰でもはいれるレストランになっているのだ。

台北地元の名物はありますか ? と聞くと、真っ黒な色の液体のなかに鳥の骨付き肉や木の根のようなもの、薄切りの木炭のようなもの (としか見えない)、そして多種多様なハーブらしきものが入った、玄妙な味わいのチキンスープがでてきた。それを食する。


台北の市長官邸レストラン

というところで Report No.2 へとつづく …