そして、チェックインカウンターのあたりで待つこと一時間 …
その乗るべきフライトは 「遅延」 になった。
そして、さらにチェックインカウンターのあたりで待つこと一時間 …「欠航」 になってしまったのだ。
もう、かなりの時間フライトを待っている一同の前でそのような発表があり 「せっかく連休を取って成田空港まで来たのに、飛行機が飛ばないってどういうこと ? 」 とお怒りになる方まであらわれる状況である。
もちろん、人ごとではない。
その翌日、台北で、そのためにお集まりになっている 100 人ほどの皆様の前で話をすることになっているのだ。それに間に合うように台北に到着したいのだが、かなり難しい状態となってしまった。ちなみにその夜、もう一つ台北行きの便はあるが、すでに満席でブッキングできない。空席待ちという手もあるが、その便も欠航の可能性が高いということだ。そして、翌日の朝の便もすでに満席という、非常に困った状況になってしまったのである。
しかしそこで、救いの神が現れた。この日の台北便の欠航を受けて、翌日午前中に臨時便が出ることになった。まだ空席はある。そして、その臨時便に乗れば、台北国際空港に 12:30 に到着し、なんとか午後の早い時間に台北入りできそうである。
という状況であるということを、台湾側主催者の携帯に電話して説明して、相談してみる。
台湾側からの指示は明快であった。「遅れても何でも、とにかく来てくれ」 ということである。いずれにしてもイベントは明日である。しかも、今日が日曜日である。イベントは中止できない。プログラムを調整しながらなんとか時間をつないで待つしかない。それでも、イベント終了時までに来れなかったときは … まあ、その時はその時ということにしよう、とのことである。
というあたりで、その日は、もはややることがなくなってしまった。
成田空港にいても仕方ない。再び成田エクスプレスに乗って家に帰るのであった。
つまりここまでの話はこういうことだ …
前日現地入りのはずが一日移動が遅れて、イベント当日に台北国際空港到着後、そのまま会場に直行という、強行かつ綱渡り的な旅行日程に変更されたわけだ。いろいろな心配点がある。まずイベントの進行面。プログラムを入れ替えて、何とかいろいろつないで対応するというが、今から本当にそんなことができるのだろうか ? 次に、明日のフライトは本当に飛ぶのだろうか ? 明日も台風の影響で強風ということだ。飛ぶとしても、もしフライトが遅れるようなことがあると、かなりやばい状況になりそうである。
そこで、その日の夜、台北空港到着時のロスタイムだけでも短縮することにした。つまり、荷物を航空会社に預けなくても良いように、ハンドキャリーで全て飛行機に持ち込める量まで荷物を減らずことにしたのである。一旦つめた荷物をどんどんバッグから出す。そして、その影響で今回は持参する撮影機材も大幅に削減されてしまった。