レストランではとなりに中国から来た男女が座ったので、しばしメモ用紙に筆談で冗談を書きあってコミュニケートする。
そのうちに、やがて宴もたけなわとなった。そこで 「ここはひとつ余興に、私が中国語の詩を書いてあげよう」 などど重々しく言ってから、渋い顔つきで、おもむろに紙に大きく
「国 破 有 山 河」
とかいて 「しかし残念ながらこれだけしか知らない」 と言ったら、中国人大笑い。しかし、どうも受けた理由は中国語がデタラメだったからのようで 「違う違う、国破山河在だ」 と、たちまち添削されてしまった。
するとそのやりとりを正面に座って眺めていたオーストラリア人のオトコがいきなり割って入ってきて 「オレにもジョークを書かせろ ! 」 というなり … 書いた。