この日ついに、イタリア半島を抜け出し、ドイツに向けて北上する。
そして、高速のサービスエリアの表示が 「エリーア・セルヴィーツィオ」 (=イタリア語) という優雅な表示から 「アウトバーン・ラストシュテッテ」 (=ドイツ語) という謹厳実直な響きの文字に変わってしまう場所を通り過ぎたのであった。
夕方、この旅の最後の宿泊予定地であるミュンヘンに到着。
もちろんミュンヘンでイタリアンを食べる義理はないので、しょうゆ味を求めて中華料理屋へ。外国で、ひさしぶりに中華料理を食べるといつも 「たいへん満足した感」 があるように思う。なぜだろう ? この日も満足してミュンヘンのホテルで就寝する。
というわけで、その翌日がいよいよ旅の最終日となる。
とはいえ、この日は、ミュンヘンからアウトバーンを 800km 走ってハンブルグへと向かうだけである。
北ドイツには、南イタリアのような、さんさんと輝く太陽はない。これはやむをえないことだ。しかし、緯度が上がるにつれて、空に、これぞ北ドイツという感じのどんよりとした雲がふえていくのは何とも気が重いことである。
イタリアではこういう空はあまり見かけなかったなあ … と思いつつ、雲を見上げる。
そして典型的な北ドイツウエザーの出迎えを受けつつ北ドイツを走るのであった …
得られたどうでも良い教訓
・ イタリア料理はやはりうまい。
・ 特にスパゲッティ・ポモドーロはうまい。
・ イタリアで広場にクルマを停めるときは用心しましょう。
というわけでイタリア半島大征服、これにて完 !