閑話休題。
ウェールズとは何か ?
エリザベス女王は、一般に 「英国の女王」 と思われているようだが、実はそうではない。では何なのかというとイングランドの女王なのである。
日本語の 「英国」 は英語では 「UK」 に相当する。
UK、すなわち United Kingdom とは、その名の通りいくつかの王国の連合である。その UK を構成する王国とは、イングランド王国の他に、島北部のスコットランド王国、西部のウェールズ王国である。それに北アイルランドをあわせた地域が、いわゆる英国ということになっている。
要するに 「ウェールズ」 という、誇り高き王国がここにあるのだ。
決して、イングランドという国の一地方などではない。この誇り高き 「ウェールズ国民」 に 「君の母国語はイングリッシュか ? 」 と聞くと、おそらくは憮然としてノーと言うであろう。あれは文字通りイングランドの言語である。ウェールズ王国にはウェリッシュという母国語があるのだ。実際、町中でもウェリッシュのカンバンをよく見かける。これは英語の知識では全く判読不可能である。
また、ラグビーの国際大会などで、誇り高きウェールズ王国がイングランドとは別の代表チームを送り込んでくるのはご存じの通り。
ということで説明が長くなったが、ウェールズ王国のシンボルである 「カナーフォン城」 をまず表敬訪問するのである。