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Reports
旅日記


Story of 26 December

今日はクリスマスの翌日

さて、クリスマスの翌日、12 月 26 日である。

ちなみに、この日を英国では 「ボクシング」 の日という。殴り合いをする日ではなく、プレゼントをボクシング (箱に入れる) するというのが、その語源らしい。

そのボクシングの日の朝、朝食を食べるためにリビングにおりて行くと、定員オーバーで寝室に入りきらない香港のみなさんがあたりかまわずごろごろ寝ている状態である。クリスマスということで夜遅くまで騒いでいた若者一行なので、まだまだ起きそうにない。全員、完全なる熟睡状態である。

というわけで、台所で宿のおばさんと二人で朝食を食べる。

朝食を食べながら宿のおばさん、あんたが来てくれて良かったよ、クリスマスにムスコがいるみたいだった、とのこと。

今日までは B&B も閉まっているところが多いしもう一泊して行ったら ? と親身に引き留められるが、あまりのんびりもしていられない。

というわけでこの日、次の目的地へと向けて出発することにしたのである。

ホーリーヘッドの B&B に別れを告げる …

この日は、ウェールズのホーリーヘッドの近くの B&B を出て、英国ブリテン島を横断してイングランド東部にある大学で有名な街、ケンブリッジまでの行程である。

ケンブリッジで泊まった B&B も清潔で部屋も快適なところであった。


Story of 27 December

英国の紅茶がおいしい話

さて話は変わる。

英国では紅茶が非常においしい

その理由としては、紅茶そのものが良いとか、そもそも英国人はだいたい紅茶のいれかたが上手いというのもあるだろうが、林望さんの 「英国はおいしい」 には英国の水が紅茶にあっているのでは ? と書いてある。どうも、それが信憑性が高そうだ。というのも、とにかくどこへ行っても出された紅茶にハズレがないのである。

しかし何事も物事はうまくはいかないもので、英国では、美味いコーヒーに巡り合ったことがない。

しかしその中でも、この日のケンブリッジの B&B の朝食に出てきたポットに入っていたコーヒーは、何と言うか、超絶的にいまひとつの味であった。しかし朝はコーヒーを二、三杯飲みたいのである。というわけで、一応はコーヒーらしきものが入っているポットのお代わりを頼む。

すると見えてしまった。

コーヒーのポットをキッチンに持っていった宿の女性、やおらインスタントコーヒーの瓶、それもいちばん安そうなヤツを取り出すと、無造作にスプーンでざざっとポットに入れたのである。そこにお湯をざーっと注ぎ、さもそれがあたりまえというように、にっこりとしながら、はいどうぞ ! と持ってきたのであった。

なるほど、これが英国のコーヒーが不味い秘密の一端か。いや、コーヒーがまずいとか美味いとかいう以前に、英国人にとって、コーヒーの味などは興味の対象外らしい。というわけで、このあと英国に限っては朝食には常に紅茶を頼むことになった。

そして、この日はいよいよロンドンへ向かう。


Story of 28-29 December

ロンドンから独逸へ爆走

ロンドンではホテルに宿泊する。このへんのロンドン観光については省略。

しかし、まだやり残したことがある。

「やり残したこと」 というのは Audi 大征服号でのロンドン中枢部の征服なのであった。

というわけで 29 日は、クルマで市内中心部を走り回る。そして国会議事堂・ビッグベンやセント・ポール大寺院、タワー・ブリッジの前に止めて記念写真、いや違った、大征服の記録映像を撮影するのであった。

それではこのお話の最後に、ロンドン名所 with Audi 大征服号の写真をご覧ください …

大英帝国・国会議事堂時計塔 「ビッグベン」 にて

ロンドン名所 続いてはセント・ポール大寺院

ロンドン名所 タワーブリッジ

これで、なんだか非常に満足してロンドンを立ち去るのであった。

その後、ロンドンから東に向かって走り、イングランド東海岸口の町、サウスエンドに出る。ここで昼食。ここはリゾート地できれいなビーチがあるところなのだ。

が、今は 12 月。

リゾートに人っ子ひとりいない閑散とした寒い風景が身にしみる。なので長居はせず、海岸沿いを南に回って夕方にドーバーという港街に到着。

ドーバーの港からフランスへ向かうフェリーに乗り込んだのは、もう、夕暮れの迫る時間であった …

ドーバーの港で再びフェリーに乗り込む …

というわけで、フランスのカレーという港街に上陸。

さて、船がフランスに着くともうすっかり夜である。

実は、予定では、このフランスのカレーという港街で泊まるつもりだったのだ。しかし、ここはフランスである。英国流 B&B などあるはずがない。

フランス語の表示しかないなかでのホテル探しは面倒だなあ、と思いつつ、クルマを走らせると、いつしか、カレー市内を抜けてしまった。

もうこうなれば、約 700km 先のハンブルグの自宅まで走るのみであろう。徹夜で。

ドーバーですぐにフェリーに乗らず、最後にもう一晩、英国らしい B&B を探して泊まれば良かったように思うが、それはもう手遅れである。

そして、自宅のあるハンブルグへと到着したのは、大晦日イブ、12 月 30 日の朝であった。

というわけで … 英国大征服、これにて 完 !


使用撮影機材: Olympus OM-4 Ti, XA-4, E-10